私自身が、なんと、あろうことか、2年ほど前から金属アレルギーになってしまいました。
それまで付けていたK18(18金)やK14GF(ゴールドフィルド)、シルバーのピアスを付けると、かゆみを感じ、ピアス穴が膿んだようになってしまうのです。
チタンでもアレルギー反応が・・
アクセサリーのパーツショップで一般的に売られている”チタン”のピアスフックに変えてみよう・・とチタンフックやスタッドを使ってみたのですが、結果は同じ。
あれ?チタンって金属アレルギー対応じゃなかったっけ・・?
・・実は、一般的に売られているアクセサリー用のチタンは”純チタン”ではなく”合金チタン”の様です。合金ですから、アルミニウムや鉄、クロムといった他の金属が混じっています。
作者の場合は、それらの金属でも、アレルギー反応がでてしまっている様です。
そもそも作者は”ゴールド”の色の方が好み。
”K22ならどうだろう・・”とも考えましたが、不安要素のあるK22より
”いっそ純金”で作ってみよう。”と思い立ち、純金素材を発注。
純金(K24) 元素記号:Au は化学的・物理的に非常に安定した金属です。
酸などにも強いため、汗などによる変色も起こりません。
”アレルギー反応”の原因にもならない、そしてとても美しい・・
という優れた素材ですが、とても柔らかいという加工・使用上に難点となる性質もあるため、そこをクリアしていこうと試行錯誤がはじまりました。
早速ピアスやリングを作ってみました。
金属は叩けば硬くなるという性質があります。
これは純金でも同じ。
この性質を利用して、決まった形が定まる様、金槌で叩き、身につけられるジュエリーが出来ました。
純金で金属アレルギー反応はでないのか?
上の画像のK24 純金ピアス、実験もかねて2週間程付けっぱなしにしています。
金属アレルギーですが、全く大丈夫。
全然かゆくない、、感激です・・;;
基本的にホックタイプですが、落としたり無くしたりしない様、純金の柔らかさを活かして後ろでクリップの様に耳を軽くはさんでいます。
そしてやはり純金。
煌めきが半端なく美しいです・・
小さいかな?と思いましたが、もっと小さくてもいいと思えるほどの存在感。
指輪もピンキーリングにして付けっぱなしにしています。
金属アレルギーですが、指は大丈夫の様で、シルバー925やK18でも今のところ問題無いのですが、純金の輝きを毎日眺めて楽しめる位置:指 にはめて楽しみたくて付けています。
ピンキーリング、小指って外側にありますから、実は一番人の目に入る、目立つリングなんです。
華奢で細め、本物素材のリングをはめて見て下さい。
リングは自分が付けながらも見られるので毎日うっとり嬉しいですし、よく手入れをしている美しく上品な手に見せてくれますよ*
(半分職人なので作者の指はお手入れどころか、という感じですが、それでもなんとなくお上品に見えるのが純金ピンキーリングの凄いところです。)
純金+宝石のジュエリー
純金の良さを身をもって確認でき、美しさも堪能したところで、”宝石”とも組み合わせて色々作る事にしました。
もう売れてしまいましたが、透明度が高く神秘的なラブラドライトなんかとも素敵です。
作者はニューヨークに住んでいた10年間、何度もアメリカ自然史博物館に足を運びました。
お目当ては、アンティークジュエリーの常設展。
古代から人が金や宝石の美しさや、何かしらの”力”を感じ、身につけてきた事が伝わってきます。
その頃に見ていた古代のジュエリーは、Sae+Sumi Koruの純金デザインのヒント、インスピレーションになっています。
混じりけの無い”純金(K24)”とルビーやエメラルド、ダイアモンドはとても良く合い、互いを引き立て更に美しく見えます。
そしてそんなジュエリーを身につけたい・・
古代の人と同じ様な気持ちでジュエリーは楽しまれたり御護りにされたりしているんですね。
金(ゴールド)は悪霊除けにも・・?
余談ですが、金という素材は塩と同じく”陽”のエネルギーが非常に強いと聞いた事があります。
悪霊を寄せ付けないために”塩”を使いますが、それなら金を常時身につけていたら護身になるんじゃないのか?と、ニューヨークでなぜか金縛りにあいつづけていた時にゴールドのジュエリーを身につける様になりました。
その効果か分かりませんが、ゴールドジュエリーを身につけてからピタっと金縛りが止まった記憶があります。
金(ゴールド)のお手入れ
金のお手入れは、ゴールド用のクロスで磨くとピカピカになります。
純金は変色しませんが、K18,K14、K10ゴールドと金位が下がるに従って変色を起しやすくなり、お手入れの必要性がでてくる事もあるかもしれません。
変色でなく、汚れが付いた時、ゴールドのチェーンなど、クロスでお手入れしづらいジュエリーは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらく浸けてみて下さい。
柔らかいブラシや柔らかい歯ブラシで汚れを優しく落としてあげて、よくすすいで下さい。
(排水溝に流れていかない様に、洗面器やコップの中ですすぐことをお薦めいたします。工房では、100均に打っている排水溝用の金網を使って、流れないようにしています。)